和胡とは

里地帰と楽器製作者・⻄野和宏氏により創り出された独自の近代楽器「和胡」。

日本産の木材を使用し、主に欅で製作している。皮に和紙を使う事で、音の柔らかさを際立たせている。直線的な鋭さではなく、空間に拡がり調和する音色が特徴的。二本の弦を弓で擦り音を鳴らす。

また、ギターのような指板やフレットはない。この構造により音域の垣根が取り払われ、音のグラデーションが自然と生まれる。奏者それぞれの心に湧き上がる感情や情景を自由に表現する事ができる。

里地帰と和胡の物語

二胡の弾き語り奏者として活動していく中で、「もっと自分らしい音色を追求したい」そんな想いが高まり楽器製作を開始する。

自身の楽曲や唄に「調和」する音色を模索する日々の中、日本人楽器製作者との出会いや、日本固有の頼朝杉との出会いが理想の楽器作りへの未来を変える。

数年の歳月を経て、試作を繰り返し美しさ、音色、耐久性、様々なこだわりを形にし完成した楽器「和胡」として誕生する。

ウッドデザイン賞2015受賞